如意輪観音菩薩像模写

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Obelisk | Illustration / 如意輪観音菩薩

如意輪観音菩薩像の模写です。原画は仏画家の小峰和子氏によるもの。6本の手それぞれに役割があり、最初は書き順を意識しましたが、元々その必要もない構成になっていました。

線画が日本美術に多く見られるのは、民衆にとっての仏教があくまで認識の世界の範疇であるのと、西方渡来のシンボル解釈とが結びついたのかなと浅はかながら考えました。天頂の装飾が仏像全体の縮図であるのは、印度思想の特徴である気もします。

次は約2倍の密度の絵を半分の線幅で描きたいと思います。自分は美術の学校を出ていないので詳しいことは判らないのですが、おおよそこんな風な作業もするのでしょうか。

『如意輪観音とは?』

この観音さまが何故「如意輪」と名づけられたのか、その理由が経典に記されている。 「如意輪とは宝なり/世間の珍宝及び宝相の宝を雨の如く降らす/その一切の珍宝(福徳)は如意宝中に在り/輪とは羯摩事業(智慧)なり/即ち教令輪転法輪(財施・法施を降らす)なり」

如意宝珠と法輪の功徳をもって、衆生の苦を抜き、心願に答えるところからこの名前がついた。六臂の坐像が一番よく知られている。右の、頬に当てた手は、衆生を地獄道よりいかに救うか思惟する手。宝珠を持つ手は、一切の願を満たし、餓鬼道を救う手。立膝の上にあり数珠が垂れているのは、畜生道を救う手。左の、地に垂れている手は、掌に光明山を示し、修羅道を救う手。蓮華を持つ手は、諸々の非法を浄化して人道を救う手。肩の側で輪を転じている手は、無上の法を転輪することから天道を救う、と示されている。

「大法論」第75巻(平成二十年)第7号 100ページ目より引用

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